小さな体にクリクリの目、つぶらなしっぽ。そんな見た目がたまらなく「かわいい」と人気のデグー。でも実は「むかつく」と感じてしまう瞬間があるって、知っていましたか?デグーの寿命やケージの選び方、マウスやねずみとの違い、鳴き声や飼い方、さらには「デグーって人に懐くの?臭うの?」といった素朴な疑問まで、一つひとつ丁寧に解き明かしていきます。あなたの知らない“デグーのリアル”を探ってみませんか?
この記事はこんな方におすすめ
- 小動物に興味があるけれど、どんな性格や飼い方なのかをもっと知りたい方
- デグーを「かわいい!」と思いつつ、飼うのは少し不安という方
- 鳴き声やにおいなど、リアルな生活感に疑問を感じている方
- これからデグーを飼おうか迷っている初心者の方
- 既にデグーと暮らしていて、「ちょっと困ったな」と感じたことのある飼い主さん
- 動物の意外な一面や“ギャップ”に心をくすぐられる探究心旺盛な方
デグーがむかつくって本当?飼い主が感じる理由とは

デグーの鳴き声が意外にうるさい?
デグーは多彩な鳴き声を持っており、「キュッ」「ジジッ」「ピピッ」といった音を状況に応じて発します。鳴く頻度やタイミングには個体差があり、夜行性というよりは昼夜を問わず活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」です。
騒音と感じるかどうかは、生活リズムや飼育環境次第で変わります。鳴き声には感情や要求が込められているため、理解できれば愛着がわいてくるでしょう。
デグーは人に懐きますか?気まぐれすぎる性格?
デグーは社会性の高い動物で、飼い主との信頼関係が築ければ非常に懐きます。ただし、人に慣れるまでには時間がかかる個体も多く、一律にはいきません。突然の音や動きに敏感なため、接し方にも配慮が必要です。気まぐれというよりも繊細な性格であるため、じっくりと向き合う姿勢が求められます。
デグー飼育は難しい?初心者にはハードル高め?
デグーの飼育は簡単ではありませんが、不可能でもありません。温度管理(20〜25℃が適温)、運動スペース、栄養バランスに注意を払う必要があります。特に運動不足によるストレスや、歯の過長(歯が伸びすぎる)による健康トラブルは見落としがちです。初心者にはやや手間がかかりますが、準備と学習をしっかり行えば飼育可能です。
デグーのケージ問題!掃除とにおいの悩みとは
ケージのにおいは、デグーの排泄物と湿度管理の問題に起因します。デグー自身は無臭に近いですが、尿のにおいや残ったエサから臭気が発生することがあります。週1回の全体掃除と、1日1〜2回の部分清掃を行うと衛生状態が保てます。床材には消臭効果のある素材(例:ペーパーチップ)が効果的です。
デグーは臭いますか?臭いの原因と対策
繰り返しになりますが、デグー本体はほとんど臭いません。デグーのにおいに関する悩みの多くは、糞尿の放置や湿った床材、残された食べ物など、飼育環境の管理不足に起因します。特に湿気がこもりやすいケージ内では、雑菌が繁殖しやすく、独特の臭気が発生する要因となります。
こまめな掃除と十分な換気が、もっとも効果的な対策です。また、床材を厚めに敷くことで吸湿性が上がり、臭気の拡散を防げます。消臭効果のある素材(ペーパーチップやヒノキチップなど)を使用すれば、においの発生源そのものを抑えることもできます。臭いが気になるときは、床材の種類や清掃頻度を見直すと改善が期待できます。
むかつくけど憎めない?行動から読み解く心理
デグーの困った行動(例:ケージをかじる、トイレ以外での排泄)は、ただの「いたずら」ではなく、何らかのストレス・環境の不備・欲求不満のサインです。エサをねだったり、飼い主にかまってほしいと鳴いたりする行動も、コミュニケーションの一環と考えられます。
こうした行動を叱るだけで終わらせず、背景にある原因を読み解いて対処することが大切です。環境を整えたり、遊び時間を増やしたりすることで、行動は大きく改善されます。むしろ、デグーが必死に何かを伝えようとしている姿に気づいたとき、「むかつく」という感情は「いとおしい」に変わっていくはずです。
デグーってむかつくけどかわいい?そのギャップにハマる理由

デグーのしっぽ、実はとっても繊細?
デグーのしっぽは「自切(じせつ)」といって、皮膚がはがれてしまう性質があります。一度傷つけると再生しないため、絶対に引っ張ってはいけません。この特徴は野生での捕食回避のための本能的なものとされていますが、ペットとして飼われている個体にとっては大きな負担になります。
また、しっぽが傷つくとバランス感覚や動きにも影響を与える可能性があります。だからこそ、日常のスキンシップや移動時には細心の注意が求められます。
とはいえ、しっぽの動きには感情や警戒のサインが現れることもあり、観察しているとデグーの気持ちを知るヒントになります。特にピンと立てている時は警戒心が高まっていたり、ゆらゆらと揺れている時はリラックスしていたりするなど、動きには意味があります。
ねずみやマウスとどう違う?デグーならではの魅力
デグーはテンジクネズミ科に属し、分類上はマウスやラットとは異なります。見た目が似ているため混同されがちですが、実際には生態や行動、寿命などにも大きな違いがあります。デグーの寿命は5〜8年と比較的長く、マウス(約2年)よりも長期的な付き合いができます。
知能も高く、名前を覚えたり、簡単なトリックを覚えたりすることも可能です。視覚・聴覚・嗅覚が鋭く、感情を音や仕草で伝える能力も高いため、飼い主との意思疎通もしやすいです。特に「呼んだら寄ってくる」「鳴き声で甘える」など、人との関係を楽しむような行動が見られます。マウスとは違う「パーソナリティの豊かさ」が飼い主を惹きつけ、より深い絆を築くことができるのです。
デグーの価格帯とコスパは?かわいいのに高級?
2024年時点で、デグーの価格はノーマルカラーで約3,000〜6,000円、ブルーやパイドなどの人気種は1万〜2万円が相場です。初期費用(ケージ・ヒーター・餌・回し車など)で2〜4万円ほどかかります。月々の餌代や消耗品費は平均2,000円程度。決して安くはありませんが、長く飼えるペットとしては妥当な範囲です。
寿命はどれくらい?長く付き合う覚悟、ありますか?
デグーの平均寿命は5〜8年とされており、個体によっては10年以上生きることもあります。これは、小型哺乳類としては非常に長い寿命であり、そのぶん長期間にわたる飼育が求められるということでもあります。寿命を延ばすためには、病気の早期発見や適切な栄養管理が不可欠です。たとえば、歯の過長や糖尿病、肥満といった疾患はデグーによく見られるもので、日々の観察と対策が重要です。
また、温度管理やストレスの少ない環境づくりも寿命に大きく関わります。単なる“短期間の癒し”として飼うのではなく、家族の一員として“ともに生きるパートナー”としての認識を持つことが、デグーとのよりよい関係を築く第一歩となるでしょう。
デグーのかわいい瞬間ベスト5!
デグーは行動のひとつひとつがかわいらしく、日々の癒しになります。特に人気なのは、
- 両手でエサを持つ
- 毛づくろいをする
- 鳴きながら近づいてくる
- 仰向けで寝る
- ケージの隅で黄昏る
こうした姿を写真や動画で記録していく楽しみもあります。
ケージで見せる意外な表情や仕草とは?
デグーは感情表現が豊かで、ケージ内でもさまざまな仕草を見せてくれます。安心しているときは目を細めてウトウトする姿が見られ、これは信頼の証とされています。不安を感じているときには尻尾を左右に振ったり、落ち着きなく動き回ったりします。また、喜びや好奇心を感じたときには急にジャンプしたり、高速で回し車を走ったりすることもあります。
飼い主の呼びかけに反応して近づく姿は、まるで小さな家族との会話のように感じられることもあるでしょう。ケージのレイアウトに変化を加えると新しい行動が見られることもあり、そうした日々の変化を観察することで愛着はどんどん深まっていきます。こうした行動は、単なる動作にとどまらず、デグーが環境にどう反応しているか、感情をどう表現しているかを知る手がかりでもあります。
デグーにむかついたときこそ考えたい、正しい飼い方と向き合い方

デグーペットとしての向き合い方とは?
デグーを飼うということは、単にエサを与えるだけではなく、毎日の世話と深い愛情、そして何よりも長期的な責任を伴うということです。感情豊かな生き物であるデグーは、飼い主の声や表情、態度などに敏感に反応し、日々の関係性の中で信頼や安心感を築いていきます。「むかつく」と感じてしまうような行動にも、必ずその裏には理由があります。
たとえば、寂しさや退屈、体調不良といった要因が行動に表れているかもしれません。そんなときこそ、なぜそのような行動を取るのかを冷静に見つめ直すタイミングと考えましょう。ペットとの関係は一方通行ではなく、時間と経験を通じてお互いに学び合い、育ち合うものです。デグーと過ごす毎日が、飼い主自身の成長の機会にもなるのです。
飼い方の基本を押さえればトラブル回避も可能?
飼育の基本を押さえておくことで、トラブルの大半は回避可能です。適温管理(夏の高温・冬の寒さ対策)、バランスの取れた主食(チモシー)と副食(ペレット)、回し車や木製のおもちゃでの運動習慣などが推奨されます。飼育本や専門サイトを活用し、情報をアップデートする姿勢が大切です。
ストレスを与えない接し方とは?
ストレスの少ない環境は、デグーの健康に直結します。過剰なスキンシップや単調な生活環境は避け、毎日の変化や適度な刺激を取り入れましょう。例えば、声かけやおもちゃの配置変更などは有効です。信頼関係を築くには、強制せず“選ばせる”コミュニケーションが鍵になります。
デグーしっぽを触っちゃダメ?専門家の見解
デグーのしっぽは無理に触ると大きな怪我になる可能性があります。特に「しっぽ抜け」と呼ばれる現象は、強く引っ張ったり不適切な持ち方をした際に、皮膚がむけてしまう重大な事故につながります。これは自然界では捕食者から逃げるための防御反応とされていますが、飼育下では命に関わる大きなストレス要因となるのです。
そのため、観賞やスキンシップの際にはしっぽには絶対に触れないことが大切です。専門家の多くは「しっぽへの接触は避けるべき」と明言しており、初心者にもこの点は強く指導されています。
また、持ち上げるときにはお尻の下に手を添えるなど、身体全体を支える形で行うのが安全です。安全なスキンシップとしては、背中や首元をやさしくなでる程度が望ましく、デグーの警戒心を解くきっかけにもなります。しっぽはデグーにとって非常に重要な器官であり、触れないことがむしろ信頼関係を築く第一歩になるとも言えるでしょう。
鳴き声とうまく付き合うためのコツ
デグーの鳴き声には“話しかけ”のような意味があることが多いです。慣れてくると鳴き方の違いから感情を読み取れるようになります。夜間の騒音対策としては、防音シートやケージの配置を工夫する方法があります。また、昼間にしっかり遊ばせてエネルギーを発散させることで、夜間の活動が落ち着くこともあります。
「むかつく」から「愛おしい」へ変わる瞬間とは?
信頼関係が深まるにつれて、かつて「むかつく」と思っていた行動が、むしろその子らしい“個性”として受け入れられるようになります。例えば、毎朝決まった時間にケージから「ピピッ」と鳴いて起こされることが、いつのまにか日課の目覚ましになっていたり、あちこちに落ちているティッシュの切れ端が「元気いっぱいに遊んだ証」として微笑ましく感じられたりします。
日々のいたずらや小さなアピールも、観察することで性格や好みがわかるようになり、より深い理解へとつながっていきます。こうした何気ないやりとりの中にこそ、ペットと飼い主の心のつながりが芽生えていきます。そして、その積み重ねがやがて強い信頼となり、デグーとのかけがえのない絆を築く土台となっていくのです。